存命
まだ死んでいない、
まだ生きてられる。
突然、
生きる権利を引込められそうな唐突な不安感、
払拭できない。
日常は続く
ボタン外しをして古着を廃棄する。
水泳に通う、以上。
日常は続く。
擬態
今ある姿は仮の姿で、
夢の中でみた姿が自分だと考えると、
そのまま夢の中へ旅立つために、
脳を終わらせることを考える。
人間になりすましてるのかもしれない、
人間になりたかったわけでもないのに。
人間に擬態している意識があるし、
本当はもっと単純な生き物に違いない。
弱体化
日々弱体化する体、
狭くなる視野、行動範囲、
無くしてしまった夢、
もろもろ引き連れて歩くとき、
身の重さに気づいてしまう。
気楽でいられない理由がある。
毎日が過ぎていくまま
日々退屈で過ごしている。
退屈しのぎにも体力を使う、
一生を眠っていられたら幸せである。
眠れるままに二度と起きることが無ければ、
あっという間に時を過ごせるからだ。
未来が美しいのは分かりきっているが、
その美しさを見るためには、
僕は平凡過ぎた。故に見えない。
未来の為に時間を費やそう。
座すること
家族の一員であること、
座すること、
のみに徹する。