1000文字
この世界にあるだけの数文字数を探してみれば、
1000の数を数えて、やっぱやめた、となる。
1000という文字数はかなりの分量である。
本気にならなければ書けない分量が1000文字だ。
1000文字使って書くときにまず、要素をばらばらにしてみよう。
はじまり、どうにゅう、なかみ、つかみ、さいごに、おわり
六つの要素が抽出できた。
はじまりから書いてみよう、
物語は唐突に地面から杭が出てきたことによる、
これを巡って話が始まるわけであるが、
どうにゅう、
どうしてこれが個々に現れたのか、神に訊ねている村人がいたが、
神さまは一向にこれをお構いなしにうかがいしれないのか答えない、
やがて一本の杭が伸び始めてるのを気づいて、みんなでこれの、
長さがどのくらいの速さで伸びているのかを知ろうと考えた。
なかみ、
線を決まった時間に一本引く方法ではかってみると、
正確に一分で1cmも伸びていることが分かった。
一秒では1mmも伸びないくらい微々たるのびりょうだが、
上から杭をいくら叩いても曲がったり、戻ったりしないので、
いつまでも正確に一分1cm伸びるとすると。
一日待っていれば、24時間*60分で1280cm
12m80cmも伸びてしまうことが分かった、
これは驚きである。
つかみ、
みなその長く伸びる様に驚きを持って見守っていたが、
やがて、飽きてしまうようでもあり、
ほったらかしにしていて半年たつ頃には
その長さは天にも届くほど伸びていっていて、
これをほっとく手は無いと、
杭をのぼり始めるものが現れた。
さいごに、
その杭を手に頂上までひいひい言いながら登りきると、
なんと、天国にまで到達してしまっていた、
そこで神様にこの杭は一体なんなのかを問うことにすると、
神様はこう答えた。
杭が残らぬようにと長く長くしたのじゃが、
お前が登りきった今もう必要はあるまい、
杭は残らず、登ったものも誰も見ることは無い、
おまえはここで死ぬんじゃからな。
おわり。
これで大体800字にはなった、
だが文章はぐだぐだで、
欠陥だらけの故障品である。
これをもっと治そうと頑張っても仕方がないので、
応急パッチを適当に描いてみることにする。
ペタリ、傷口を塞ぐための応急パッチが、
真っ赤だったら、血が止まってないみたいで、
逆に怖いだろうが!
だけど血は止まった、残りは60文字程度位だ、
僕は、自分が何をしているのか、
どういう人物なのかよくしらない、
とにかく、惨めな生き物であるということだけは分かっている。
その惨めな生き物に今、時間をめぐんでくださっているあなたこそが、
神様そのものなのではなかろうか?
ありがとうございました。