夢でも描こうのブログ

みんなに助けてもらいたい非力な僕

未来社会

未来は広大な平原を仮想空間に得て、

疑似惑星の上を開拓する人々の姿が見られる。

巨大なコンピューターの容量を利用して、

リアルタイムで行われる惑星開拓のシミュレーションゲームだ。

人々は皆、思い思いの工具をコントロールして、

惑星を少しでも地球環境に近づけるために、そして、

その惑星に居住し、植民を可能とするために、

惑星開発を進めていく。

 皆が皆、そうして、仮想空間の惑星に旅立ち、

画期的な技法を確立したものに高い資本が与えられる。

ヴァーチャルが現実を凌駕した空間故に、

全ての人が参加できる巨大なゲームを前にして、

全ての人達が開発に掛かる技術的な限界を考慮し、

計算し合っている。

 

 一人一個の惑星を保有しているといっても過言ではなく、

それを破壊してしまうものもいれば、

 地球と同等の環境にまで即座に進化させてしまうものも要る。

それだけ、知性に差が生まれ、

仮想に独裁をおもうままに出来るようになった新しい地球市民は、

仮想空間でその想いを遂げる。

 

 超巨大な穴をのぞき込んでいる、

その穴は未来にぽっかり空いている穴であり、

非常に便利である。 自由にものを出し入れでき、

ふひつようなものと必要なものの分類が勝手になされ、

自分にとり必要なものをとりだすことが出来る穴である。

必要無いものをたくさんほうりこんで、

しばらくすれば、必要な額面のポイントを手に入れることも可能だ、

なんだって放り込めるので、

適当に間伐や採集したものをポイポイ放り込んでおけば、

自分の生活にとり必要なポイントに還元してくれる穴だ。

市街のどこかしこにもこの穴が開いており、

それぞれ市民のおもうままにあつかうことが許されている。

また、穴の位置は自由に移動させることが可能であり、

特別に穴を掘らなくても、自分の傍に穴を持ってくることも可能、

一家に一台その特別な穴が設けられており、

自分にとって必要なくなったものと、

必要なものの分類を行い、ポイントに還元する仕組みがあるし、

穴に放り込まれたものは長期間の保存が効くというから不思議である。

 

 未来社会にはまだまだ不思議が山のようにある。

未来には人間が感じているフラストレーションすべてを解消できる公園がある。

開拓して作られた巨大な公園であり、先ほどの穴を利用したトンネルで自由に出入りできる。

 

中は果てしない自由に満たされていて、入ったものを幸福にしてくれる各種の運動施設がもうけられており、そのような遊興施設を楽しんでいるだけでポイントが加算される。 未来では健康は新しい義務であり、健康度が高まれば高まるだけ、健康長寿になるということで、社会に利益を還元できるから、ポイントが与えられる。 運動して成績を残せば残すだけ、人類の進歩に貢献したことになり、昨日の自分を越えることが叶う。 また施設で大声を出せば出すだけ、カウントされ、自らの立ち位置を良くすることも叶うのだ。 未来では声で全ての物事が運用できるように設定されており、音声や会話でプログラミングを行うようになっている未来社会においては、AIと対話型の設計はもはや基本であり、巨大な公園でくつろぎながら、AIと対話し、新しい未来の形について話し合うことも悠々適ってしまうのだから。

 

 人類は新たなる空間を自らで作りだして、その限界を突破した、そして、今ある自然のすべてを、自然公園として開放し、地球がもつであろう本来の生態系運営がなされている。 地球人類がわずかに占めている都市圏以外は全てが自然公園であり、 その自然の中にある多くの生命がのびのびと咲き誇っているのを眺めつつ、空を飛ぶ乗り物に乗って、遊覧するのが、多くの人の楽しみになっている。

 

 未来は明るい、あらゆる病が薬によって駆逐され、老いさえも薬品治療で駆逐が可能となった、不老長寿がすべての人に約束され、薬価は完全に生産され続ける物品で補われ、医療になんの心配も不安も無くなったからだ、またあらゆる人が出産を可能とし、人工子宮の開発によって、人口減少の問題を解決するに至った。

完全に人工的に作られる人類が、過去の人類を上回る速度で増加していき、すべての人の基本ととって変われるほどになって行く、万単位の人々の躍進によって明るくなれて、すべての基本が埋め合わされて、個人単位での葛藤は薄くなり、

戦争は全てフィクションのものになっていく、戦争の全てはフィクションの空間で行うエンターテイメントと変わらなくなり、一部の人が刺激を求めて、その世界に没入する位であり、現実にその暴走した戦いをもたらす意味はなにもなくなる。

 3Dプリントで作られた完全な人体をモチーフにした人体模型は、その質感すらも、コンピューティングによってリアルに造型出来るようになっているため、ほぼ人間と呼べるものを印刷できるように進歩していっている。 未来のダッチワイフは高級な医療用の人体模型を基本モデルにしたものにすり替わっていき、シリコンに代替する、より人体に近い質感を持った、高分子で構成されるようになっていく。

 食品も同じくである、未来の食べ物は人々が普段口にすることに無かった昆虫や、葉緑素を持った緑虫のパウダーなど、プランクトンを豊富に含んだ人口食糧がまかり通るようになっている。 ふつうの農産物に比べてはるかに大量に生産が可能な栄養価の高い粉末が取引され、これを味付けして、またはこれが旨味の元ともなって、現代とは遥かに違った、プリンティングフードが一般化されている。 みながプリントされた食糧を口にして、その味わいを確かめる未来社会である。 フレッシュさを兼ね備えながら、肉汁を確実に再現した、肉を使わないプリンティングフードや、見栄えが完璧な、コピーフードなども流行し、皆が皆、味わいの中に没頭していられるようになっている。

 土地や環境に左右されずに永遠に全人類規模の栄養を生産しつづけることが可能になるので、完全な食糧を皆が食べて、丈夫に生きていくことが可能となれば、すべての人の貧困が完全に駆逐され、ポイントに応じたプリンティングフードをどこでも誰でも食べることが可能となり、また、食糧生産の時に掛かるエネルギーコストも、生産加工時に掛かるコストのみにほぼちかくなり、ガス火ではなく完全電化による食糧供給が遂に可能となるのだ。 味わいの幅も現代よりも非常に豊かになる。

 

 移動手段は空を飛ぶことが叶うようになっているが、徒歩でも悠々自適に過ごせるように、高機能のスーツとそれ専用のブーツが配給されて、どこでも健康を管理できる、ウェアラブル端末になっている。 バイタルデータに応じて、環境を自由に移動して闊歩し、必要な栄養素や運動量を常に計算しながら、適した運動法を暗示してくれるために、未来人は現代人に比較しても非常に筋骨隆々であり、皆が、何倍もの運動負荷に耐えられるように調整が為されている時代となる。 誰だって運動嫌いが治ってしまうのだから。昔のように太っているとかいないとかの不安が消滅していく。

 

 端末機の大概は無償で受け取れるほどに価値が下がっているので安心したい、すべての人が同等の生活を送れるように、月額ローンから解放され、自然児のような動きや働きによって、自由人として、自然環境から利潤を得ることが可能になっている。

 自然児として開放された自然農園で、体を動かして収穫の手伝いをして、生産用の穴に収穫物を投げ入れるだけで、すべての行程におけるポイントを獲得できるので、どこにいても、収入に困ることは無い、自然全てを自分のものとして扱えるようになっているからだ。

 未来社会は保存技術も発展しており、すべての生鮮品はほぼ完ぺきに缶詰のように長期保存が可能となっており、これを基本担保とした、生活を送っているので、餓えに苦しむことがまずない、また、すべての人の知性が向上しているので、計画出産をおこなうようになり、機械が行ってくれるすべての労働によって生まれた、多大な余暇を、

全人類はすごすのに邁進するようになっている。

この時の寿命は既に200歳程度にまで伸びており、

二世紀以上生きれば新たなる革新につながることも容易であり、

肉体は不滅となり、人類は不死を得て、遂に死を克服する。幸運な世界が広がっており、大丈夫で何もかもが満たされる未来社会が待っている。

これはあなたにもわたしにもおとずれる未来である。