特に何もしなければ
人は特段変わったりなんかしない、
昨日と同じことを延々と続けているようなもので、
そこには見栄えとか、変わり映えが抜けてしまっている。
検索窓から何百回と未来のことを探している。
未来が来れば救われると信じている。
そんな未来が語られると信じている。
でもいくら探しても未来は語られない、
本当に欲しいと思ったときに未来が無いのなら、
個人が進むべき明日を検索する事など適わない。
諦めることが一番なのだと教え込まれるのが教育だが、
諦めるなと叩き込もうとするのも教育だ。
その結果、諦めやすく諦めたくない人間が出来上がる。
教育の失敗の結果なんてものではない、
今まで学んできたことの継接ぎで逃げ腰なだけである。
本当は学んだことを誇らしく胸を張って、
前に向かって投げかけたほうが良いのだが、
それが出来ずにいる。
特に何もしなければ何ものでもないのだ、
それだけでも自分にとっては栄誉である。
何もしなかった、これが勲章である。
出来なかったことのほうが多いのだろうが、
しなかった、と言えることがあるのは、勲章ものである。