朝起きたら最強になっていた。
最強の力を手に入れた、
誰もが望むような最強の力だ。
このチカラがあったら、誰も畏れることは無い、
このチカラがあったら、誰からも畏れられることだろう、
だが使い道が分からない、
僕は一時間で二万字を吐くマシーンと直結して、
ずっと文字列を吐き続けることの出来る怪獣と化した、
だがそんなことが出来たからと言って、
即座に素晴らしい夢がかなう訳でもない、
ただ空虚さだけが残った。
超がつくほど文章をばら撒いても、
実際のところ、貧困している状況は変わらない、
助けてくれって言おうにも、
みずからの手に持った最強を手放せずに、
その文字に振り回されて生きる羽目になっている。
こんなの望んだ未来じゃないや。